放課後の音楽室で、先輩の声が響いた。
「最後に、1年生に向けて説明します。わたしたち新緑学園中等部吹奏楽部は、8月のコンクールで金賞をねらいます。2、3年生は基本全員出場しますが、1年生の『何人か』にもコンクールの出場メンバーになってもらいます。オーディションは1か月後の6月に行います」
わたし、有栖ゆい。中学1年生。
今年の4月からクラリネットを吹き始めた、まだまだ初心者。
クラリネットを選んだ理由は簡単。音が綺麗で、黒くてかっこいいから。
わたしは初心者だけど、コンクールには出てみたい。だって、新緑学園中等部吹奏楽部にとって、定期演奏会に並ぶ、大きなイベントだから。
わたしもその熱気に触れてみたい。チームに貢献してみたい。
1年生たちはみんなお互いを見て、「わたしこそがコンクールに出るんだから!」と言わんばかりに視線を送り合ってる。
わたしはクラリネットをぎゅっと握りしめる。頑張るぞ、6月のオーディション!
――そんなことを考えつつも、わたし、実は他にも夢中になってるものがあるの……。
それは、今日の昼休みにさかのぼる。
「最後に、1年生に向けて説明します。わたしたち新緑学園中等部吹奏楽部は、8月のコンクールで金賞をねらいます。2、3年生は基本全員出場しますが、1年生の『何人か』にもコンクールの出場メンバーになってもらいます。オーディションは1か月後の6月に行います」
わたし、有栖ゆい。中学1年生。
今年の4月からクラリネットを吹き始めた、まだまだ初心者。
クラリネットを選んだ理由は簡単。音が綺麗で、黒くてかっこいいから。
わたしは初心者だけど、コンクールには出てみたい。だって、新緑学園中等部吹奏楽部にとって、定期演奏会に並ぶ、大きなイベントだから。
わたしもその熱気に触れてみたい。チームに貢献してみたい。
1年生たちはみんなお互いを見て、「わたしこそがコンクールに出るんだから!」と言わんばかりに視線を送り合ってる。
わたしはクラリネットをぎゅっと握りしめる。頑張るぞ、6月のオーディション!
――そんなことを考えつつも、わたし、実は他にも夢中になってるものがあるの……。
それは、今日の昼休みにさかのぼる。


