天下無双なヴァンパイアは番を探し続ける

神牙夜翔はイラついていた。


理由なんて、知るか。


……いや、少しは分かっている気もする。けど、凛夜以外どうでもいい自分にとっては、それを考えるのがもう、めどくせぇ。


胸の奥がざわついて、無性に何かに当たりたくなる。で、当たってしまった自分にまたムカつく。


……俺らしくもねぇ。


もともと、生徒代表とかいう意味不明な役を押し付けられた時点で、機嫌は悪かった。


けど今のこれは、それだけじゃねぇ。なんつーか、もっとこう……モヤモヤするやつだった。


で、気づけば──

俺は、白城沙音に当たっていた。


入学式のステージの上で見かけた時、なんか引っかかった。


視線が止まった。

それだけのはずだったのに、どうにも頭から離れない。ずっと頭に残ったままだ。


だから、校門で待っていた。


理由? 別に深い意味なんかない。ちょっと気になっただけだ。