路地を抜けた瞬間、
夜の王都のざわめきと灯りが
二人の前に一気に広がった。
鍛冶屋の火。
露店のランプ。
酔っ払いの笑い声。
(……遂に外に出られたんだわ……!)
ファティマの目に涙が溜まる。
だが安心する暇はない。
背後から、
兵士のラッパが鳴り響く。
「ファティマ殿下を捜索せよ!!
目撃情報を報告しろ!!」
デクランはファティマの手を握りしめる。
「まだ終わっていません。
でも……必ずあなたを守ってみせる!もう少しの我慢です。」
ファティマは無言で頷く。
そして着ていたドレスを少し捲り上げると、
いかにも高級そうなヒールを
何のためらいもなく脱ぎ捨てた。
息をのむデクランに
いたずらっぽく微笑む。
「逃避行はまだ続くのでしょう?だったらこんな靴は邪魔だわ……行きましょう、デクラン様……!」
二人は雑踏に紛れ、
王都の暗い路地へと走り去った。
追撃の影は、すぐそこまで迫っている──。
夜の王都のざわめきと灯りが
二人の前に一気に広がった。
鍛冶屋の火。
露店のランプ。
酔っ払いの笑い声。
(……遂に外に出られたんだわ……!)
ファティマの目に涙が溜まる。
だが安心する暇はない。
背後から、
兵士のラッパが鳴り響く。
「ファティマ殿下を捜索せよ!!
目撃情報を報告しろ!!」
デクランはファティマの手を握りしめる。
「まだ終わっていません。
でも……必ずあなたを守ってみせる!もう少しの我慢です。」
ファティマは無言で頷く。
そして着ていたドレスを少し捲り上げると、
いかにも高級そうなヒールを
何のためらいもなく脱ぎ捨てた。
息をのむデクランに
いたずらっぽく微笑む。
「逃避行はまだ続くのでしょう?だったらこんな靴は邪魔だわ……行きましょう、デクラン様……!」
二人は雑踏に紛れ、
王都の暗い路地へと走り去った。
追撃の影は、すぐそこまで迫っている──。



