レオナードが重い声で言う。
「王宮に直接侵入するより、その地下通路を使う方が現実的だろう。だが……通路まで行くには、まず王都に入る必要がある」
マリナが穏やかに続けた。
「ビンセント殿下の従者、という扱いなら王都の出入りは不自然ではありません。私たちはビンセント殿下の“私兵”として動けばよさそうです」
デクランはビンセントを見る。
「……あなたの別邸に滞在させてもらう、ということで?」
「ええ。そのほうが安全ですし、僕の兵たちも協力させます。姉上を救えるなら、僕は何だってしますよ。侵入者を匿うことだってね」
冗談を言いつつも、
その瞳は真剣そのものだ。
デクランも強く頷く。
カーティスが地図の中央を指差し、
今までの話をまとめる。
1. ビンセントの別邸を拠点にする
2. ファティマが聖歌院に訪れる日を狙う
3. 地下通路で彼女を保護し、王都から脱出
4. ビンセントの協力で国境まで逃げ切る
5. アズールティアへ向けて密航する
「──なお、問題が一つ」
ビンセントの声が落ちた。
「兄が“くれぐれも姉上から離れるな”と命じている見張り兵が数名います。奴らはただの護衛ではありません。兄の犬です」
ビンセントの顔に怒りが浮かぶ。
「姉上を……監視し、脅し、追い詰めるのが仕事の兵たちです。彼らをどうにかしない限り、姉上は逃げ出せません」
レオナードの声は静かだったが、
刃のように鋭かった。
「なら、俺たちの仕事は明確ですね。
──ファティマ様の自由を奪う者は、全て排除する」
仲間たちが一斉にうなずいた。
「王宮に直接侵入するより、その地下通路を使う方が現実的だろう。だが……通路まで行くには、まず王都に入る必要がある」
マリナが穏やかに続けた。
「ビンセント殿下の従者、という扱いなら王都の出入りは不自然ではありません。私たちはビンセント殿下の“私兵”として動けばよさそうです」
デクランはビンセントを見る。
「……あなたの別邸に滞在させてもらう、ということで?」
「ええ。そのほうが安全ですし、僕の兵たちも協力させます。姉上を救えるなら、僕は何だってしますよ。侵入者を匿うことだってね」
冗談を言いつつも、
その瞳は真剣そのものだ。
デクランも強く頷く。
カーティスが地図の中央を指差し、
今までの話をまとめる。
1. ビンセントの別邸を拠点にする
2. ファティマが聖歌院に訪れる日を狙う
3. 地下通路で彼女を保護し、王都から脱出
4. ビンセントの協力で国境まで逃げ切る
5. アズールティアへ向けて密航する
「──なお、問題が一つ」
ビンセントの声が落ちた。
「兄が“くれぐれも姉上から離れるな”と命じている見張り兵が数名います。奴らはただの護衛ではありません。兄の犬です」
ビンセントの顔に怒りが浮かぶ。
「姉上を……監視し、脅し、追い詰めるのが仕事の兵たちです。彼らをどうにかしない限り、姉上は逃げ出せません」
レオナードの声は静かだったが、
刃のように鋭かった。
「なら、俺たちの仕事は明確ですね。
──ファティマ様の自由を奪う者は、全て排除する」
仲間たちが一斉にうなずいた。



