辺境に嫁いだ皇女は、海で真の愛を知る

「わ、わたしの……!? な、何を言って……!」

「さっき王女様に『マリナは可愛いから大好き』って言われてただろ。デクランのやつ、お前の髪に花つけて喜んでたじゃん、さっき。」

「そ、それは……王女様に合わせてくださっただけですよっ!」

カーティスは少しだけ口角を上げる。
からかうような、でも優しい目。
「そうか?……まぁ、俺は普通に似合ってると思ったけどな。」

「っ……!!」

マリナの顔は一気に桃色に染まって、
ファティマは(あらあら……)と
微笑ましく見守る。

さらにカーティスは追い打ちをかける。
「ほら、今も少し残ってるぞ。」

そう言ってマリナの髪に手を伸ばし、
指先でそっと花びらを摘んだ。

近い。距離が近すぎる。

「~~~っ////」

「あ、赤くなった?どうした、マリナ。」

「赤くなんか…な、なってない!!」

「そうか。……ならいい。」
と言いながら、
カーティスはなぜか満足そうだ。

そんな二人を生温かく見つめるファティマ。
(はいはい、ちゃんと両思いじゃない)