辺境に嫁いだ皇女は、海で真の愛を知る

「以前、王妃の実家に里帰りした時に、どこで紛れ込んだのか荷物に一匹ニフラーが紛れ込んでいてな。城を破壊されるかと思うほどの大惨事になったんだ。もう二度とニフラーだけはごめんだ。」
エドリックがぶるぶると首を振る。

「まぁ、そんな不思議な生き物たちがいるのですね。私、エレオノール様からの箱を開けた時、腰が抜けるかと思うほどびっくりしたんですのよ。でも彼らのおかげでここに来れたのですもの。感謝しております。」

「デクラン殿はアズールティアのご出身だそうですね。こんな北国にお越しになるのは初めてでは?」

「えぇ、おっしゃる通りです。実は我が国にも妖精や精霊の伝承が残っていて、マーメイドやセイレーンの存在が信じられています。」

「まぁ、それは初耳です。デクラン殿は人魚を見たことがありますの?」

「残念ながら私はありません。彼女たちは普段海底にいて、時々は地上に出てくるそうなのですが……でもセイレーンを見たという船乗りたちは多いですよ。」

お互いの国の話で和気あいあいと盛り上がる
国王夫妻とファティマ、そしてデクラン。

その頃、別のテーブルはどうだったかというと?