「それなら、モナが行くわ。宗志さん」
あっ……そういえばここは彼女が働いているファミレスだった。
テーブルの空いた食器を片付けながら、話に割り込んできた。
しっかり鳴雄サマの弟であることを盗み聞きして、いきなり下の名呼びで弟君へ猛烈に距離を詰めてきた。
「源さん、バイト中でしょ?」
「だから何? モブは黙っててちょーだい⁉」
「ぐぅ……美柑~~っ!」
「お~よしよしっ。それなら私たちも行きます!」
ひと言で蹴散らされた親友雛子の仇というか、台風のような彼女が一緒だと弟君が手に負えなさそう。……いちおう鳴雄サマのことも気になるし、同行を申し出た。
「もう出ようと思っていたのですが?」
「心配ないわ、宗志さん。会計している間に高速変身してきますから」
ここのファミレスって、すごく融通が利くと思う。
おそらく源さん限定。
それというのも、店主らしき人が、源さんに奴隷のような扱いを受けているのに悦んでいるようなWin-Winな関係だから。
その後、本当に1分経たないうちに魔法少女のように早着替えしてきた源もなかと4人で隣町へ向かうことになった。



