「なるほど、そういうことですね、ボス!」
「えっ、ちょっと?」
そう言って突然、関係者用の簡易テントの中に入っていった源もなかが、すぐに舞踏会用の仮面だけ装着して、勝手に舞台に上がってしまった。
「ナルダー様の相棒、モナモナ! 馳せ参じましたわ⁉」
「待っていたぞ! モナモナ。行くぞ、ナルダーデコピン!」
「いたァ、ちょっ……いたァ!」
「モナモナぁ……斬りィ!」
「いたたたたたっ、ゴメ……いたっ!」
ヒーローショーは、その後、一方的な展開が続き、ナルダーとモナモナの圧勝で終わった。
「ホンッと、すいませんでした」
「ふむ、貴様らの家の住所はすべて覚えた。次にこのようなことがあったら、毎夜、ピンポンダッシュして睡眠不足にしてやるから覚悟しておけ」
例の源もなかを襲った不良っぽい見た目の5人の男女。
美柑が民家っぽい個人病院で源もなかに付き添っている間に5人を発見し、どうやったのかは不明だが、ヒーローショーに出演させて、軽く痛い目に遭わせたというのが今回の顛末だそうだ。
悪役の戦闘員の格好をさせられていた不良たちは、着替えが終わった後、鳴雄サマの許しを得て帰っていった。



