かろうじて見失わず、追いかけることができた。
鳴雄サマが入っていったのは、ごく普通の民家。
でも、門のところに小さく病院だと書いてあった。
どうしようかと、門の前で落ち着かずそわそわしていると、鳴雄サマだけが病院から出てきた。
「大事はない。少し気を失っているそうだ」
なぜこうなったのか理由を聞いてみたが、教えてくれなかった。
「8号よ。すまんが、66号が目を覚ますまで。ここで待っててやってくれぬか?」
「はい、わかりました。あの――鳴雄サマは?」
「少し用ができたのでな。なに、ちょっと街の清掃をしてくるだけだ」
そう話して、商店街の方へ引き返していった鳴雄サマ。
美柑は、外見からは民家にしか見えない病院に入って、奥の医療用ベッドに寝かされていた源もなかが目を覚ますまで、スマホをいじったり、本を読んだりして時間を潰すことにした。
「うっ――」
「目覚めた? あっ、そんな急に起き上がって大丈夫?」
「ここは?」
「個人でやっている医院だよ。ここの先生が鳴雄サマの信者なんだって」
もなかがベッドで寝ている間に医者と少し話したが、先生もまた鳴雄サマの下僕だということを聞かされた。
「いったい何があったの?」
「不覚を取った……まさか連中がモナの弱点を知っているなんて……」



