ナルシストと恋は de キュン!





「なん、だと……そんなバカな⁉」

 アニメにありがちなセリフを吐いて、その場で崩れる同級生。

 学校に普通に通っていたら、会える回数も全然違っていた事実に気づいて悶絶している。私だって逆の立場なら似たようなショックを受けていたと思う。

「だから同じ鳴雄サマの信者(ファン)として仲良くなりましょ?」
「むしろ却下する!」
「え~~~~っ⁉」

 どっかで聞いたことのあるセリフをアレンジした? そのせいで「むしろ」の使い方がおかしい気が……。

「他のナンバーなんかと馴れ合う気は気はないわ。もなは孤高を行く剣士」

 そっか。
 設定は剣士なんだ。 
 
 将来母親になって、子どもにアルバムとか見られたら悶え苦しむんだろうな……。

「だけど、いい情報を聞いたわ。礼は言っておくわ。ナンバー(エイト)

 なんだろ、この劇場感。
 演劇の舞台の上に立たされている気分。
 
 ――それより。

 鳴雄サマと弟君を見失ってしまった。
 こうなっては二人を探すのに時間がかかってしまいそう。