今いる場所は2階の校舎間を結ぶ渡り廊下。 私、美柑の声に驚いて渡り廊下の近くにある楠(クスノキ)に飛び移ってしまった。 「下僕(ペット)8号は慌てず階段で降りてくるとよかろう」 「えっ――なっ鳴雄サマ⁉」 渡り廊下の欄干をひょいっと飛び越えて下に消えた。慌てて渡り廊下の端に近づき見下ろすと、楠にスタスタと近づく鳴雄サマがいた。 急いで回らなきゃ。 仔猫が木から降りて逃げたら鳴雄サマも追いかけるに違いない。 そんなのイヤだ。 見失ってしまったら、私の鳴雄サマと一緒にいられるウフフな時間が終わってしまう……。