ナルシストと恋は de キュン!






「ムグムグ……」
「ボクだよ。征一郎兄さま!」
「ムグムグムグ……」
「だいぶ背が伸びちゃって驚いた? ビックリする顔が見たくて」
「ムグムグムグムグ……」
「兄さま、いつまで食べてるの?」
「ムグ……ゴクゴクッ……フゥー。やはり美味!」

 ようやく食べ終わった。
 久しぶりに会った弟を放置して食事に専念する鳴雄サマはさすが鳴雄サマ。いつだって自分が一番なんだ。

「下僕8号よ!」
「はい、鳴雄サマ☆」
「この少年は、下僕8号の『弟』という生き物かね?」
「――あらっ!」

 弟君(?)と一緒にズッコケそうになる美柑(わたし)
 さすがに今のカウンターは予想外だった。

「ぼっボクだよ! 白宮(しろのみや)宗志(そうし)。実の弟の顔を忘れたの⁉」 
「知らないな(キリッ☆)。我に弟という生物学的に血の繋がった存在はおらん」
「そんな……ひどいよ……」

 きっぱりと答えた鳴雄サマ。
 いろいろと聞きたいことがたくさんあるが、ここで問題が発生した。

「ェ……ッ……ひぐっ……エッ……兄さま……なんて……し、しら……な……っ」
 
 泣き出してしまった。
 ショタ気味の親友雛子なら涎を垂らしそうなシチュだが、子どもを泣かしているというシーンは鳴雄サマにとっては大変マズい出来事のようで、急に慌て出した。