「あっ、どうも初めまして! ボクは白宮宗志。兄、征一郎を探してこの街へやってきました」
「あ、えっ……これって」
一枚の写真を見せられた。
そこには我壱鳴雄にとてもよく似た人が写っていた。いや、正直、ストーカー(ぇ?×2)の目から見ても同一人物にしか見えない。
「この人物に見覚えがありますよね? 訳有高校1-D、伊予美柑さん」
「――っ?」
私の名前を知っていた。
彼によると、もう1週間前から探偵をこの街に潜伏させ、鳴雄サマの身辺調査をしていたそうだ。
「昨夜、ようやく兄のアジト……今住んでいる場所がわかったと聞いて飛んできたのですが」
そっか。
さすが、鳴雄サマ。
昨日、私と一緒に帰るまでプロの探偵でも、尾行できなかったんだ。
もし、鳴雄サマの本名が、白宮何とかっていうカッコいい名前だったら、我壱鳴雄という名は偽名ってこと?
目の前の男の子から金持ちオーラが溢れ出している。そうなると白宮って、日本でも有名な旧財閥なんじゃ……。



