私と雛子を放して3人とも逃げ去っていく。
「美柑っ⁉」
「雛子……」
親友にぎゅっと抱きしめられる。
「無事でよかった」
「うっうん……ってあれ? おかしいな?」
その言葉を聞いて体が震えだした。
そっか。
私、怖かったんだ……。
でも雛子だって、とても怖かったに違いない。
それなのに。
「あのね。さっきの花火会場のやつって……」
「うん、分かってる」
ひなこから改めて話を聞いたが想像していた通り、鳴雄サマのいつもの自己愛によるものだった。
だけど雛子の気持ちに変化があったのは確かだと思う。
でも私と雛子の友情が変わるわけではない。
そんな当たり前のことを当たり前に考えられなかった自分がちょっと恨めしい。



