ナルシストと恋は de キュン!






「オラァァアッ⁉」

 鳴雄サマにゆっくり近づいて急に殴りかかった。
 でも、軽やかなステップを踏みながら男の拳をヒラヒラとかわしていく。
 
「秘技、なっっ……とぅーッ!」  
 
 すごいこれは……。

 納豆嫌いにはトラウマ級の秘技。

 ズボンのポケット。
 靴の隙間。
 耳の裏。
 首周りの袖の中。
 髪の毛……。

 あらゆるところに納豆をお箸でつまんで、一粒一粒、丁寧にくっつけていく。

「待て待て待て、(クサ)ッ……地味に臭ッ」
 
「なっとぅー……」
「ゴメン、悪かった。マジで!」

 恐るべし納豆。
 こんなに破壊力があるなんて、やっぱり賞味期限なのは臭いも強烈なのかな……。