「どうしたの、彼氏にフラれちゃった?」
「可愛いお顔がぐちゃぐちゃだねー。お兄さんたち、心配で心配で」
「そうだ俺たちが慰めてあげるよ、一緒に向こうに行こうか?」
「痛っ、ちょっと放してください」
なんで私、こんな変な人たちに絡まれてるんだろ。
さっき、屋台でもらったウェットティッシュでベタベタな手を拭いて戻ったら、打ち上げ花火をバックに鳴雄サマと雛子の影が重なっていた……。
花火の光をバックにしていたので、二人が影になっていた。
だから、ちゃんとこの目で見たわけではない。
ちょっと考えたらおかしいのにはすぐに気づいた。
でも雛子の最近の様子が以前とは変わっているのが、鈍感な私でも気づいてしまった。
ああ私の親友の一番は私じゃなくなったんだなって……。
だからそこまで落ち込まなくていい。
そう自分に言い聞かせているが、身体が言うことを聞いてくれない。
頭の中はわりと冷静なのに、涙が止まらないし、肩を震わせ、嗚咽も漏らしている。
友情でなのか恋愛でなのかよくわからない。



