「それで我壱君がやっているお店はどこなの?」
「えーと、たしか」
周東と合流して、3人で歩くが、美柑の隣は私が死守する。二人で並んで歩いている後ろを周東がついてくる形。
やけに視線がまとわりついてるなと思ったら、後ろの周東はもちろん、美柑にも男どもの視線が集まっている。
たしかに今日の美柑は同性の私ですら、ドキドキする可愛さ……。これはいかんとすぐさま予防策を打った。私の予防策とは美柑と手をつなぐこと。これで、視線が集まらないわけではないが、後ろのイケメンとの相乗効果で、間違っても我が親友をナンパしようだなんて不届きな輩は現れないはず。
「いた。おーい!」
広い河川敷の中で屋根の色に特徴があるのを聞かされていたので、少し迷ったが、探し当てることができた。周囲はまだ薄暗いくらい。店の中で黙々と焼き鳥と焼きそば。たこ焼きと同時展開で高速の動きを見せ、せっせと手伝いに励む鳴雄を発見した。
「ふむ、よく来たな下僕たち。好きなものを注文するがよい。我のおごりだ」
「えっ、俺もいいの?」
「下僕見習いはそうだな……代金の半額でよかろう」
「くっ……わー嬉しいーなーありがとー、鳴雄くんー」
絶対、喜んでない。
お礼が棒読みの周東。



