「遅いぞ 下僕 288号!」
――くっ!
何で日曜日の朝に呼び出された挙句、そんな天上世界から物を言われにゃならんのだ。
何だったら今すぐ帰ってもいい。
だけど、親友の頼みというのがまた辛い。
「……それで私は何をすればいいの?」
商店街の一角には、すでにテントが張られていて、その下で鳴雄が腕組みして待っていた。だけど周りを見渡しても誰もいない。
「ふむ、祭りの景品を今から作ろうと思ってな」
景品?
鳴尾のすぐそばにはお餅を突くための臼と杵がある。もしかして、これから餅を作るってこと?
「左様、もうすぐ米屋の下僕191号が、もち米を持ってくる手筈になっている」
もち米って、餅の材料にするヤツ?
それはちょっといいかも。
要は手伝った見返りに突き立て熱々のお餅が食べられるってことだよね?
そんなん、最高としか言えない。



