「お前たちは、我を愛でるために呼んだのではない、と?」
「だ~か~ら~。さっきから言ってるんだろぉーが!」
「それは困ったな。我の他の下僕も2人招待してしまったのだが?」
おいおい。
アイツ、何をトチ狂ってるのか……。
そう言って、木の後ろに隠れて見ていた私達を見た。
「お? なんだこの姉ちゃんたち」
「こんな夜中に人気のない公園に来ちゃうなんて、危ないでちゅよぉぉ。――ってなw」
やばい。
こちらに気づいて、ゆっくりと何人か近づいてきた。
「下僕 8号 と288号のそこの草むらの方にまっすぐ走るのだ!」
私雛子って288号だったんだ。初めて知ったわ!
いや、それよりも、意味がわかんないけど、とりあえず鳴雄の指示に従い、奥の暗がりの方へと走る。
「待てや、コラ」
やっぱり、ヤンキーの何人かが後を追ってきた。
――しかし。
「うわっ!」
「ちょっ、何だこれ⁉」
「くっ草が、モガモガ!」
雛子と美柑がいる側が暗くて、噴水広場側は街灯で明るいので、追ってきたヤンキーたちが黒い影となって、全員、地面に這いつくばっている。



