「お姉ちゃん、休みの日に食っちゃ寝&ゲームばかりしてたら太るよ?」
「ふっ、甘いな美柑。私はゲームで脳を酷使してカロリーを大量消費しているのさ」
「え~。木曜日から大学休んでなかったっけ? 今日で3日目だよ?」
「問題ない。なんなら1か月食っちゃ寝しても体重はキープできるし」
姉のプロポーションは小学生の頃からスタイル抜群。
昔から家ではグータラなのを知っている美柑としては、なぜこの姉のスタイルがこんなに良いのか、美柑の中での七不思議の一つである。
まあ、でも鳴雄サマと比べたら、不思議さでは誰も敵わないだろう。
毎日のように下校時に鳴雄サマを尾行しているが、途中でいつも見失ってしまって、どこに住んでいるかも未だに知らない。
親友の雛子からは「いつか捕まるから、もうストーカーはヤメロ」と言われているが、ついつい鳴雄サマを追いかけてしまう。
「ピンポーン!」
「えっ、お姉ちゃん?」
「んにゃ、あたしゃもう何も頼んでおらんが?」
先ほどの宅配の人かな?
パスタの代金が足りなかったとか。
「この扉を開けてくれたまえ!」
「――ふぇ? 鳴雄サマ☆」
マンションのエントランスに立っていたのは、まぎれもなく我壱鳴雄。私の王子様……。



