ナルシストと恋は de キュン!





 ()ったな。これは。

 炎を纏ったかのような勢いのボールが顔面に直撃。
 回転を止めずにありえないくらいボールがひしゃげて我壱の顔を蹂躙する。
 
 ボールが跳ね返り、自陣側へ飛んで行ったが、ボールなど目をくれず、我壱の惨状を確認しようとのぞき込む。

 ――嘘だろ。

 ノーダメージ、だと……?

 鼻血ドバドバくらいはしていると思ったが、顔が腫れてすらいない。まったくの無傷。

「ふむ、我に何かしたのかね?」

 こいつ。
 今、俺の存在に気づいたとでも言いたいのか?

 じゃあ、さっきまで何を見ていたというのだ――はっ⁉

 運動場の端にある木の上から仔猫がこちらを見ている。

 まさか猫が可愛くて横を見ていたとでも言うつもりか?

「フム、そうだった。あれは『猫』――砂漠出身の〝完全肉食動物〟(オブリゲート・カーニボア)。――ブツブツブツ(骨格・感覚・代謝のす)ブツブツブツ(べてが狩猟効率を最大)ブツブツブツ(化するよう進化してい)ブツブツブツ(るのが特徴。脊椎の可)ブツブツブツ(動域は驚異的で、跳躍)ブツブツブツ(力は体長の数倍。腎臓)ブツブツブツ(は水分節約に特化し、)ブツブツブツ(夜目は光量の少ない環)ブツブツブツ(境でこそ真価を発揮す)ブツブツブツ(る。さらに、成猫同士)ブツブツブツ(はほとんど鳴かず、人)ブツブツブツ(間にだけ声でコミュニ)ブツブツブツ(ケーションするという)ブツブツブツ(点も興味深い。つまり)ブツブツブツ(猫は、人間社会に〝寄生〟)ブツブツブツ(したのではなく、自ら)ブツブツブツ(の生態的利得を最大化)ブツブツブツ(する形で共存を選んだ)ブツブツブツ(、極めて合理的な捕食)ブツブツ(動物……)