3時間目に体育の授業。
それもサッカーだと聞いた。
転校初日で体育着はまだ間に合っていないが、放課後サッカー部に顔を出そうと思っていたので練習着は持ってきていたので、それに着替えた。
我壱とうまくチームが分かれたので都合がいい。
それもゴールキーパーとして、ゴールの前に腕組みして立っている。
こんなに早くあの男をボコすチャンスが巡ってくるとは、やはり俺は持って生まれた男。
「キャー! 周東くぅーん⁉」
止まっているのか思えるくらい遅い相手から簡単にボールを奪った。
女子は運動場の端で100m走をしていて多くの女子が俺のことを熱い視線で見ている。
くっ――。
肝心の伊予美柑が俺ではなく、敵ゴールの方に視線が向いてやがる。
待ってろよ。あの変人をボコボコにして目を覚ましてやる。
ドリブルで、簡単に5人抜いた。
後はあの我壱が守るゴールのみ。
余裕ぶっこいて腕組みを解かずによそ見している我壱。
いい度胸だ。
ペナルティーエリアに侵入し、さらにゴールエリアまで接近。
(●ね、ゴラァァ⁉)
至近距離からゴールではなく、我壱の顔面目がけて全国に通用する強力なシュートを撃つ。



