鏡を見ると、分厚い眼鏡に三つ編みの女の子が映る。お世辞にも「可愛い」とか言えない見た目だ。
私は歌川深月(うたがわみつき)。地味で、成績がそこそこいいことだけしか胸を張れない女子高生。
「深月〜!これ見てよ〜!」
休み時間、次の英語の授業で行われる英単語テストの勉強をしていると話しかけられる。顔を上げれば幼なじみの五味日陽花(ごみひよか)ちゃんがいた。日陽花ちゃんは地味な私とは真逆で、髪を派手に染めてアクセサリーをつけ、メイクもしている。
そんな日陽花ちゃんが手に持っていたのは一本の口紅だった。ブランド名がパッケージに書いてあるけど、おしゃれとは無縁の私にはさっぱりわからない。
「何それ?」
私が訊ねると、日陽花ちゃんは大げさなほど大きなリアクションを取った。
「ええ〜!?深月、知らないの!?これ××の口紅だよ!!落ちにくいって人気なの!!特にこれ、伝説の美容系インフルエンサー「Kanon」が紹介してたこともあって、人気にさらに拍車がかかってるんだから!!」
私は歌川深月(うたがわみつき)。地味で、成績がそこそこいいことだけしか胸を張れない女子高生。
「深月〜!これ見てよ〜!」
休み時間、次の英語の授業で行われる英単語テストの勉強をしていると話しかけられる。顔を上げれば幼なじみの五味日陽花(ごみひよか)ちゃんがいた。日陽花ちゃんは地味な私とは真逆で、髪を派手に染めてアクセサリーをつけ、メイクもしている。
そんな日陽花ちゃんが手に持っていたのは一本の口紅だった。ブランド名がパッケージに書いてあるけど、おしゃれとは無縁の私にはさっぱりわからない。
「何それ?」
私が訊ねると、日陽花ちゃんは大げさなほど大きなリアクションを取った。
「ええ〜!?深月、知らないの!?これ××の口紅だよ!!落ちにくいって人気なの!!特にこれ、伝説の美容系インフルエンサー「Kanon」が紹介してたこともあって、人気にさらに拍車がかかってるんだから!!」



