「ちょっとお手洗い行ってくる」
前髪が目にかかって目が痒い。
「ついてく」
「大丈夫だよ。すぐだし、ここで待ってて」
相変わらず過保護だなぁ……。
そう思いながらも1番近くのトイレに小走りで駆け込んだ。
「ふぅ……」
いくら京と付き合っているからってここまで彼氏目当てで騒がれると結構しんどい。
「よし、大丈夫そう!」
ササーッと、前髪を直し、トイレを出た。
京を待たせるわけにはいかなくて、急ぎめで行く。
………ちょっと、心配だし。
曲がり角を曲がると、先ほどまで京といた下駄箱に走る。
「京ー?」
ひょこっと顔を出すように京がいた場所を覗くと。
「え〜!椎名くん、すごい物知り!とっても勉強になるわ、ありがとう!」
そこには凄い美人の本城美波(ほんじょう みなみ)さんと、京がいた。


