「海が好きだから」
平然と言いのける京にちょっとした焦燥感を覚えた。
「ッ、、、、」
「逃げないようにするためだよ」
「、、、、、、」
「あれ、どうしたの?体調悪い?」
ふいっと顔をそむけ、京と目が合わないようにする。
「あー、、、、、食べる、、、?」
目線を合わせず、無反応。
「はぁ、、、もういいや」
諦めてくれたかな。
そんな期待はすぐに砕かれた。
「食べさせてあげる」
「ぇ」
小さく漏れた声。それは塞がれた。
一瞬の出来事だった。
京がゼリーをスプーンですくい、私にさせてくれるのかと思いきや。
自分の口にゼリーを放り込み、私と唇を重ねた。

