恋人は一日中、わたしを甘く溺愛したがる。

愛おしいものを見ているように瞳を細められて、顔が熱くなった。

わ、わたしがかわいいなんて、ありえるはずないのにっ……。

わたしは、お返しに青いイルカの帽子を凪翔くんに被せる。


「……ほらっ、凪翔くんの方がかわいい」

わたしより絶対似合ってるなぁ……。

そんなことを思いながらにこっと微笑むと、凪翔くんは嬉しいのか嬉しくないのか微妙な顔をした。

あ、あれ……?

「……俺は、かわいいより──」