恋人は一日中、わたしを甘く溺愛したがる。

ドキッと、心臓がなった。

「月、どこ行きたい?」

「……え、えっとねっ! いったん、お昼ご飯食べたい、かな……っ」

「そか、食べてなかったもんね。行こっか」

わたしが答えると、凪翔くんは自分の意見も言わずに、手を引っ張ってくれた。


『俺は月の一挙一動にこんな胸がきゅっとなってドキドキしてるのに、月は全然そんな素振り見せない』

ふと、さっきの、凪翔くんの言葉を思い出す。