恋人は一日中、わたしを甘く溺愛したがる。

「ち、ちがっ……!」

「もう全部話す。月が燈と鈴と話しててすっごくムカついた。正直、めっちゃ嫉妬したし……。それに、俺は月の一挙一動にこんな胸がきゅっとなってドキドキしてるのに、月は全然そんな素振り見せない」

凪翔くんは、こつん、とおでこをわたしの肩につけた。

「ずっと、月に距離までとって我慢してたのに……ダメだな、俺」

かすれた、弱々しい声。


わたしに、距離までとって……って、もしかして、イルカショーの時は、そういうこと?

さけられてたと思ってたから、こんな時にダメだと思うけど、じわじわと胸が温かくなる。嬉しい。