恋人は一日中、わたしを甘く溺愛したがる。

いつも、凪翔くんからだし……!

そう思って、決めたはいいけど……勇気が、出ない。

やっぱり恥ずかしいっ……。

そんなことを考えていると、凪翔くんはすっと手をそこからどかした。


……え?

今の、わざと、かな……?

気のせいかもしれないけど、でも、どうしてもそれが拒絶に思えてしまった。