恋人は一日中、わたしを甘く溺愛したがる。

綺麗な白色のイルカさんが泳いでいる人と一緒になって、色んな技を披露してくれている。

わたしはさっきから、それに感動してばっかりだった。

すごい……こんなこともできるんだなぁ……。


じっとイルカショーを見るのに集中していると、ふと、指が隣の凪翔くんの手に触れた。

……っ。

それだけで、わたしの胸はドキッと高鳴る。


……思い切って、手を握ってみようかな?