イルカショーのやる場所へ出ると、人は結構集まっていた。

「みんな、席後ろの方でいい?」

燈くんの言葉に、こくこくと頷く。

席順は、自然と左から岬くん、菜珠ちゃん、鈴くん、燈くん、わたし、凪翔くんの順番になった。


席に座ってイルカショーが始まるまでみんなで喋っていると、通路側の凪翔くんが、階段を降りている人の荷物に押された。

「うわっ……」

「わっ……!?」

必然的に、凪翔くんがこっちに倒れて距離がぎゅっと近くなる。