「一緒です! わたしも、その水族館に行く予定でっ……」

「……すごい偶然」

「ですねっ」

にこっと笑う。


……って、笑ってる場合じゃないんだった!

「あのっ……す、すみません、実は、もう待ち合わせの時間が過ぎているんですけど、迷子になってしまって……。申し訳ないんですけど、ここってどっちに行ったらいいかわかりますか?」

訊いてみると、彼はわたしのスマホへ顔を近づける。