「月ちゃん、柊さん〜。イルカショーもうちょっとで始まるって。見に行く?」

すると燈が、俺と月を呼びに来た。

「う、うんっ! 見たい……!」

律儀に返事をして、燈たちの方へと駆けていく月。


俺は、その後ろ姿に心の中で語りかけた。

俺、月がいないと生きていけないから。……だからもう、月のことは一生離してやらないよ。

覚悟、しといてね?