「そりゃ、嫉妬──」

「……?」

もっと首を傾げる月。本当にわかってないみたい。


……嫉妬って言ったら、狭い男って思われるかな。

そんな考えが頭をよぎって、俺は口を閉じた。

そして、やっぱなんでもないと誤魔化す。


……好きな人の前では、月の前では、かっこいい俺で居たいし。