「燈のこと、気になる?」

「え? う、うん……?」

……その澄んだ瞳には、数秒前まで燈が写ってたんだよね。


月が頷いたことに、胸に黒い感情が渦巻いた。

俺たち、本当にカレカノだよね? なら、彼氏にそんなこと言う?

不安がよぎり、わかりやすく頬をふくらませた俺に月は首を傾げる。

「ど、どうしたの……?」

ほんと、鈍感すぎ。……まぁそこもかわいいけど。