「クリオネ……! ちっちゃい……! かわいいっ……!」

クリオネは二センチぐらいのちっちゃい体で、一生懸命水槽の中を動いてる。

何色ものライトに照らされていて、とても綺麗でかわいかった。


「俺、実物初めて見たかも。こんなちっちゃいんだね」

いつの間にか隣にいた燈くんは、そう言ってじっと水槽の中を見つめている。

「わたしも、実物初めて見た……! すごい、クリオネってかわいいだけじゃなくて綺麗なんだねっ……!」