恋人は一日中、わたしを甘く溺愛したがる。

「はい、行こ〜月。本当はデートで来たんだからさ? 寂しい」

さ、寂しいって……かわいいっ……。

「う、うん……! 凪翔くん、行こっ」

握られた手を、恐る恐る握り返す。

「……何それ。かわいい」

「え?」

「ううん、なんでもない」

青いライトに照らされた凪翔くんの耳は、なぜか赤く見えたのだった。