「……優しいのは深魁の方、」

「はいはーい、何話してるの〜?」

鈴くんが何か言っていた気がするけど、突然来た凪翔くんの声で遮られた。

凪翔くんは、わたしの手をぎゅっと握る。


「月は俺だけ見てなきゃダメだよ」

「……っ」

耳に吹き込まれた甘いセリフと甘い声に、顔がどんどん赤くなった。