「菜珠、あまり深魁に迷惑かけないように」

すると、前を歩いていた鈴くんが立ち止まって菜珠ちゃんに注意をした。

「深魁、こいつがなんか迷惑したら言ったらすぐ言って」

「そ、そんな、迷惑なんて──」

「もう、お兄ちゃん……! 私は大丈夫だよ! 六年生、小学校高学年なんだよっ?」

「そう言いながらブロッコリーを食べれないお子ちゃまはどこだっけな」

「……〜〜っ!」


菜珠ちゃんは頬をふくらませて、わたしの後ろに隠れちゃう。