凪翔くんは、牽制するようにわたしの手をとると、キスを落とした。

へっ……!?


「月は、俺の彼女だから。手出さないように」

「はいはい。月ちゃん、行こ〜」

「……あっちにクリオネいるって」

凪翔くんの言葉、全然聞いてない……!

わたしの手を引っ張る燈くんと鈴くんに、思わず苦笑いがこぼれる。