「わたしはね、誰かの寂しさとして残りたくないの。それなら忘れられた方がマシ。愛してくれた人たちの思い出のはしっこで静かに存在していたいんだ」 だからごめんよ。 このまま海原くんのフィルムの中に写ることはできないんだ。 「ちゃんと病気治して、元気になって、明日も絶対生きている!っていう自信が持てたとき、あらためてそのカメラでわたしのこと写してよ」 どんなポーズでもするよ?とダブルピースを決めてみせる。 そんなわたしを見て海原くんはなにも言わずカメラを下ろした。