「もしわたしがいなくなったとき、わたしのことを好きでいてくれた人たちに喪失感を与えたくないっていうか」 「……」 「わたしの写真なんか見たら悲しくなるでしょ?いろんなことを思い出して泣いてしまうかもしれない。そんなのいやだ」 遺された人たちのことを勝手に憂うなどただのわがままにすぎない。 わたしの生きていた思い出を写真として振り返る時間が生み出すのは悲しみだけではないこともわかってる。