「わたしのことを写真に写そうとしてくれる人はみんなわたしのことが好きでしょ?」 「はぁ?うぬぼれかよ」 「わたし、もしかしたらいなくなるかもしれない。明日明後日、もしくは今日。確定した未来なんてないの」 「それは誰しもそうだろ。 俺だって生きているとはかぎらない」 「けどわたしは、海原くんよりも明日を生きられる確率がうんと低い。だからね、その」 言語化がむずかしい。 それは、出口の見えないトンネルをひたすら歩き続ける日々の中でたどりついたもの。