ゆっくり上体を起こし、笑顔を作る。 「ごめんね、なんかいつもより眠たくて」 「うそつくなよ。顔色悪い」 「薬の副作用かな。 慣れてるから気にしないで」 「いいや、今日は帰る。ちゃんと寝ろ」 「帰らないで」 海原くんの腕をとっさに掴む。 ふたりの視線が交わり 先に逸らしたのは海原くんのほうだった。 悲しくなる。 なんでちゃんと見てくれないの。