「人間の欠陥のひとつは 時の流れを操れないことだ」 点滴の痕だらけの肌がやわらかく撫でられる。 労りとはどこか違う 傷すら受け入れるような仕草。 「俺は、幸福なひとときを一秒でも長く積み重ねるために、毎日ここへ来ている」 "幸福" そう口にした海原くんのまなざしはとても優しかった。