感心しながらギターをながめていると、海原くんがなにやらキョロキョロと室内に視線をめぐらせた。 「ま、個室だしちょっとくらいうるさくしてもいーよな」 「うん?」 海原くんの長い指が弦を撫でた。 軽やかで色気のまざる音が鳴ると、今度は手慣れたストロークで一音の粒が紡がれていく。 パラパラと弦を操る姿はどこか気だるげなのにカッコいい。 見つめていれば、目が合う。