狂っているのは、

…待って。

「柏木〇沙って、あたしのことだよね?あたしのこと、ライブ配信で晒す気!?」

「理解が早くて助かるよ、その通り。まぁ、もうライブ配信始まってるんだけどね」

「…はっ?」

自分でも信じられないほど、マヌケな声がでた。

見ると、千春があたしにスマホを向けている。

「みなさん、こんにちは♪ハルです!」

「アキでーす!」

スマホに向かって話しだす2人。

「ち、千春!!ライブ配信配信やめてよ!!」

「嫌に決まってます」

そう言って、あたしが伸ばした手を避けて下がった千春。

それでもあたしは千春に近づき、スマホを掴んだ。

そして思いっきり引っ張ったが、千春はスマホを離さない。

「スマホを離しなさいよ!!」

そう怒鳴ってスマホを思いっきり引っ張る。

すると、千春はスマホを離したので、それがあたしの手に渡った。

「返してください!!」

すると、千春がスマホに向かって手を伸ばした。

…やめろやめろやめろ!!

ドンッ!!

完全に理性を失っていた私は、思わず千春を思いっきり突き飛ばした。

– –ドンッ。

金がないこの学校の屋上には、柵なんてない。

千春の体は、コンクリートの地面に真っ逆さまに落ちていった。