「えー、六月頭に体育祭があるから、各自、参加したい種目に名前書いて。あとは体育委員よろしく」
ゴールデンウィーク明けのロングホームルームで担任がそう言って黒板に種目を並べた。
「あ、宇佐と聖は学年対抗リレーのクラス代表選手だから、種目は二つまででいいよ」
「は?」
「まっかせといてくださいよ!!」
ルイは嬉しそうにしているけど、聞いてないよ???
「四月の体育で短距離走の測定しただろ? 女子の中で一番早いのが聖で、宇佐ともいい勝負だったから期待してるよ」
「えー辞退できますか?」
「体育の評価が二になるけど。五段階評価で」
「ぐ、わ、わかりました」
ユウキとアコ、リオンが目を丸くして私を覗き込んだ。
「エミリちゃん、足早いんだね」
「全然見えなかったわ」
「僕も知らなかったな」
「んー、足っていうか、逃げ足がね……」
「あー」
三人に納得されてしまった。
そう、私の逃げ足は早い。
聖女っていうか白魔法は防御、回復のための魔法だ。自分から戦うものじゃない。
だから、ルイが前線で戦えるときはいいけど、突っ走って行っちゃったり、力尽きたときは全力で走って逃げるしかない。
アイリに敵を撒いてもらって、ケントにルイを担いでもらって、私は回復をかけたりルイの体を軽くする補助魔法を使って、全速力で走って生き延びてきた。
ということを説明できないので、曖昧に笑う。
「エミリ、ルイとリオンから逃げるとき素早いもんね」
「ああ、僕は鈍くさいからすぐ見失ってしまうんだ。スマホに位置を確認するアプリを仕込んでいいかな」
「ダメですけど!? このストーカーめ」
「伴侶と呼んでほしい」
「ノー! 断じてノー!!」
「逃げ足だけじゃなくて、断りも早い。もう少し考えて判断してほしい」
考えたら、迷いそうになるから即断してるのよ。
なにしろ、顔がいいから。
この顔を延々と眺めていられるなら、有りでは?って思っちゃいそうだから、素早くお断りしている。
ゴールデンウィーク明けのロングホームルームで担任がそう言って黒板に種目を並べた。
「あ、宇佐と聖は学年対抗リレーのクラス代表選手だから、種目は二つまででいいよ」
「は?」
「まっかせといてくださいよ!!」
ルイは嬉しそうにしているけど、聞いてないよ???
「四月の体育で短距離走の測定しただろ? 女子の中で一番早いのが聖で、宇佐ともいい勝負だったから期待してるよ」
「えー辞退できますか?」
「体育の評価が二になるけど。五段階評価で」
「ぐ、わ、わかりました」
ユウキとアコ、リオンが目を丸くして私を覗き込んだ。
「エミリちゃん、足早いんだね」
「全然見えなかったわ」
「僕も知らなかったな」
「んー、足っていうか、逃げ足がね……」
「あー」
三人に納得されてしまった。
そう、私の逃げ足は早い。
聖女っていうか白魔法は防御、回復のための魔法だ。自分から戦うものじゃない。
だから、ルイが前線で戦えるときはいいけど、突っ走って行っちゃったり、力尽きたときは全力で走って逃げるしかない。
アイリに敵を撒いてもらって、ケントにルイを担いでもらって、私は回復をかけたりルイの体を軽くする補助魔法を使って、全速力で走って生き延びてきた。
ということを説明できないので、曖昧に笑う。
「エミリ、ルイとリオンから逃げるとき素早いもんね」
「ああ、僕は鈍くさいからすぐ見失ってしまうんだ。スマホに位置を確認するアプリを仕込んでいいかな」
「ダメですけど!? このストーカーめ」
「伴侶と呼んでほしい」
「ノー! 断じてノー!!」
「逃げ足だけじゃなくて、断りも早い。もう少し考えて判断してほしい」
考えたら、迷いそうになるから即断してるのよ。
なにしろ、顔がいいから。
この顔を延々と眺めていられるなら、有りでは?って思っちゃいそうだから、素早くお断りしている。



