家に帰ると、ぐったりしたルイと、満面の笑みのママが出迎えてくれた。
「やっぱ男手があるといいわね。部屋がピカピカになったわあ」
「相変わらずシスターは厳しいぜ。何度ダメ出しを食らったか」
「あはは、ケーキ買ってきたから、一緒に食べよう。ママの分もあるよ」
「あら嬉しい。お茶をいれるわね」
私はママと台所に向かった。
リオンはダイニングでルイと何か話していた。
ケーキとお茶を持って行くと、よくわからない顔でルイが私を見上げた。
「……あのさ」
「うん?」
「えっと、ダメだ。上手く言えない」
「ルイ、一緒にケーキ食べよう」
「えっ、うん」
「ルイにクリスマスプレゼントも買ってきたよ」
「マジか、ありがと」
「はいはい、お茶もいれましたから、みんなでいただきましょうね」
四人であれこれ喋りながらケーキを食べた。
おいしい!
真野さんも夜にケーキを持ってきてくれるって言ってたし、楽しみだなあ。
食べ終えた後は、リオンがママと片付けに行ってくれた。
たぶん気を遣ってくれたんだろう。
「ルイ、ちょっと話そうか。ママー、コンビニで明日の朝ごはん買ってくるー」
家を出て、エレベーターと反対、非常階段の踊り場に出た。
さっきは一階だったからそうでもなかったけど、最上階は風が強くて寒い!!
「ごめん、思ったより寒かったわ」
「エミリは前世から、そういう抜けてるとこあるよな」
ルイは笑って私を抱き寄せた。
私はポケットから、さっき買ってきたプレゼントを取り出す。
「あのね、私とお揃いのブレスレット。ミサンガっぽいデザインだから、普段使いしやすいと思うけど、どうかな」
「ありがと、嬉しい。……リオンにめっちゃ自慢されたんだけどさ」
ルイは嬉しいような困ったような顔でブレスレットを受け取った。
「その、いろいろ、キスしたこととか」
「それね。ルイもしたいと思う?」
「思うよ、そりゃ。……でも、エミリがリオンを選んだんなら」
「ルイ、魔王に騙されてるよ、それ」
つい笑ったら、ルイがぎょっとした顔になった。
懐かしい。
魔王やその配下に騙される度にこの顔を見て肩を落としたり、呆れて笑ったりしていた気がする。
「キスはした。けど、リオンを選んではいない。ルイもリオンも選べなくて困ってるって言った」
「……あの野郎!」
「だからねえ、ルイもしたければしていいよ」
「エミリは?」
ルイがふと真剣な顔で私を見た。
「エミリは、俺とキスしたいと思ってくれてる?」
「思ってるよ」
「よかった。じゃあ、えっと……失礼します……」
真剣な顔が一瞬で真っ赤になって、冷や汗までかいてルイは私の肩に手を乗せた。
目を閉じると、肩に乗った手に力が入る。
少しして、温かいものが唇に触れた。
「ごめん、ちょ、緊張してどうしていいかわかんない」
目を開けたら、顔を真っ赤にした勇者がへたり込んでいた。
「しっかりしてよ。魔王まで倒した勇者なのに」
「結局倒せてねえしさ。あの、後日リベンジさせていただいても、いいでしょうか」
「あはは、いいよ。じゃあコンビニ行こうか。ママと私の朝ごはん買わなきゃ」
まだしゃがみ込んでいるルイの手を引いた。
並んで歩くとルイの方が背が高いのに、前世で孤児院でルイと手をつないでいたことを思い出して、無性に切なかった。
「やっぱ男手があるといいわね。部屋がピカピカになったわあ」
「相変わらずシスターは厳しいぜ。何度ダメ出しを食らったか」
「あはは、ケーキ買ってきたから、一緒に食べよう。ママの分もあるよ」
「あら嬉しい。お茶をいれるわね」
私はママと台所に向かった。
リオンはダイニングでルイと何か話していた。
ケーキとお茶を持って行くと、よくわからない顔でルイが私を見上げた。
「……あのさ」
「うん?」
「えっと、ダメだ。上手く言えない」
「ルイ、一緒にケーキ食べよう」
「えっ、うん」
「ルイにクリスマスプレゼントも買ってきたよ」
「マジか、ありがと」
「はいはい、お茶もいれましたから、みんなでいただきましょうね」
四人であれこれ喋りながらケーキを食べた。
おいしい!
真野さんも夜にケーキを持ってきてくれるって言ってたし、楽しみだなあ。
食べ終えた後は、リオンがママと片付けに行ってくれた。
たぶん気を遣ってくれたんだろう。
「ルイ、ちょっと話そうか。ママー、コンビニで明日の朝ごはん買ってくるー」
家を出て、エレベーターと反対、非常階段の踊り場に出た。
さっきは一階だったからそうでもなかったけど、最上階は風が強くて寒い!!
「ごめん、思ったより寒かったわ」
「エミリは前世から、そういう抜けてるとこあるよな」
ルイは笑って私を抱き寄せた。
私はポケットから、さっき買ってきたプレゼントを取り出す。
「あのね、私とお揃いのブレスレット。ミサンガっぽいデザインだから、普段使いしやすいと思うけど、どうかな」
「ありがと、嬉しい。……リオンにめっちゃ自慢されたんだけどさ」
ルイは嬉しいような困ったような顔でブレスレットを受け取った。
「その、いろいろ、キスしたこととか」
「それね。ルイもしたいと思う?」
「思うよ、そりゃ。……でも、エミリがリオンを選んだんなら」
「ルイ、魔王に騙されてるよ、それ」
つい笑ったら、ルイがぎょっとした顔になった。
懐かしい。
魔王やその配下に騙される度にこの顔を見て肩を落としたり、呆れて笑ったりしていた気がする。
「キスはした。けど、リオンを選んではいない。ルイもリオンも選べなくて困ってるって言った」
「……あの野郎!」
「だからねえ、ルイもしたければしていいよ」
「エミリは?」
ルイがふと真剣な顔で私を見た。
「エミリは、俺とキスしたいと思ってくれてる?」
「思ってるよ」
「よかった。じゃあ、えっと……失礼します……」
真剣な顔が一瞬で真っ赤になって、冷や汗までかいてルイは私の肩に手を乗せた。
目を閉じると、肩に乗った手に力が入る。
少しして、温かいものが唇に触れた。
「ごめん、ちょ、緊張してどうしていいかわかんない」
目を開けたら、顔を真っ赤にした勇者がへたり込んでいた。
「しっかりしてよ。魔王まで倒した勇者なのに」
「結局倒せてねえしさ。あの、後日リベンジさせていただいても、いいでしょうか」
「あはは、いいよ。じゃあコンビニ行こうか。ママと私の朝ごはん買わなきゃ」
まだしゃがみ込んでいるルイの手を引いた。
並んで歩くとルイの方が背が高いのに、前世で孤児院でルイと手をつないでいたことを思い出して、無性に切なかった。



