昼休み、アイリと火渡くんと三人でお弁当を食べながら昨晩の話をした。
「そんな感じで縁を切ってきたよ」
「ハサミで切るんだね」
「縁切りの魔法がかかってたらしいけど、この世界の魔法って仕組みがよくわかんないんだよねえ」
「向こうとは法則が違うからな」
元の世界でも、みんながみんな魔法が使えるわけではない。
でも、こっちはそれより更に少しの人、わずかな場でしか魔法やそれに類するものが使えないらしくて、どんなものか調べるのも難しい。
「ま、いいんじゃない。エミリはもう聖女じゃないんだしさ」
「そうだねえ。全部覚えてるから、ピンとこないんだけどさ」
「わかる。俺もたまに炎出したり、身体を炎化させそうになる。出ねえし、ならねえんだけどな」
「ついね」
「そういうのも、少しずつなくなっていくんだろうなあ」
火渡くんは手をグーパーさせた。
「うん。私もきっと聖女だったことも旅をしたことも忘れるんだと思う。でも、その分だけ学校のこととか、みんなで遊びに行ったこととか、違う思い出を増やせたらいいと思うよ」
アイリがニコッと笑って、火渡くんに寄り添った。
食べ終えて教室に戻ると、ルイは部活の友達と昼を食べていて、リオンは見当たらなかった。
「真野くんなら、図書室って言ってたよ」
他の友達と食べていたアコが教えてくれた。
「ありがと。ユウキは?」
「例の先輩とランチデート」
「いいなー」
私も恋人未満♡の先輩とランチデートしたい。
「エミリだってしようと思えば宇佐くん真野くんとできるでしょ」
「三人で食べるとルイとリオンが喧嘩始めちゃって、デートって感じじゃなくなりそう」
「でも最近二人はあんま喧嘩してなくない?」
「たしかに……今度誘ってみようかなあ」
ユウキと分かれて図書室に向かうと、リオンとケントが図書準備室でお弁当を食べていた。
「よーお、元聖女様」
「元黒魔術師と元魔王は何してるの?」
「昨晩の話をしていた。あと総一郎が持ってきたハサミのことも」
「やっぱ気になるよね、あれ……」
ケントは朝起きてすぐ、皐月先生に連絡したらしい。
互いに覚えてることを確認してから学校に来たそうだ。
やっぱり結構いい感じなんじゃん。
「まー、ルイも言ってたけど、忘れるよりは覚えてたいよな」
「ああ。前世がなくてもエミリを好きになる自信はあるが、少しでも多く覚えていたいしな」
ケントとリオンと話しているうちに昼休みが終わった。
「そんな感じで縁を切ってきたよ」
「ハサミで切るんだね」
「縁切りの魔法がかかってたらしいけど、この世界の魔法って仕組みがよくわかんないんだよねえ」
「向こうとは法則が違うからな」
元の世界でも、みんながみんな魔法が使えるわけではない。
でも、こっちはそれより更に少しの人、わずかな場でしか魔法やそれに類するものが使えないらしくて、どんなものか調べるのも難しい。
「ま、いいんじゃない。エミリはもう聖女じゃないんだしさ」
「そうだねえ。全部覚えてるから、ピンとこないんだけどさ」
「わかる。俺もたまに炎出したり、身体を炎化させそうになる。出ねえし、ならねえんだけどな」
「ついね」
「そういうのも、少しずつなくなっていくんだろうなあ」
火渡くんは手をグーパーさせた。
「うん。私もきっと聖女だったことも旅をしたことも忘れるんだと思う。でも、その分だけ学校のこととか、みんなで遊びに行ったこととか、違う思い出を増やせたらいいと思うよ」
アイリがニコッと笑って、火渡くんに寄り添った。
食べ終えて教室に戻ると、ルイは部活の友達と昼を食べていて、リオンは見当たらなかった。
「真野くんなら、図書室って言ってたよ」
他の友達と食べていたアコが教えてくれた。
「ありがと。ユウキは?」
「例の先輩とランチデート」
「いいなー」
私も恋人未満♡の先輩とランチデートしたい。
「エミリだってしようと思えば宇佐くん真野くんとできるでしょ」
「三人で食べるとルイとリオンが喧嘩始めちゃって、デートって感じじゃなくなりそう」
「でも最近二人はあんま喧嘩してなくない?」
「たしかに……今度誘ってみようかなあ」
ユウキと分かれて図書室に向かうと、リオンとケントが図書準備室でお弁当を食べていた。
「よーお、元聖女様」
「元黒魔術師と元魔王は何してるの?」
「昨晩の話をしていた。あと総一郎が持ってきたハサミのことも」
「やっぱ気になるよね、あれ……」
ケントは朝起きてすぐ、皐月先生に連絡したらしい。
互いに覚えてることを確認してから学校に来たそうだ。
やっぱり結構いい感じなんじゃん。
「まー、ルイも言ってたけど、忘れるよりは覚えてたいよな」
「ああ。前世がなくてもエミリを好きになる自信はあるが、少しでも多く覚えていたいしな」
ケントとリオンと話しているうちに昼休みが終わった。



